個展を通して

玲翠個展〜静寂からの光〜in芦屋画廊kyoto
玲翠個展〜静寂からの光〜in芦屋画廊kyoto

13日から始まった芦屋画廊kyotoでの個展も、明日で一週間を迎えようとしています。芸術に生きたいと思いながらその術を知らず、袋小路に迷い込んで混沌とした生活を送っていた若い頃の私が、現在の私を見たら一体どう思うでしょう。一般の作家デビューに比べると、はるかに遅いスタートですが、今までの人生をふりかえると、それも必然なんだろうと思います。


自分の心の奥深くにある微かな光が、誰かの心の奥深くに届くような、そんな作品を創りたいと思うようになったのはここ数年のこと。そのためには自分自身と真剣に対峙し、自分の内なる静寂を感じることが必至で、作品を創ることはある種の鍛練の場となり、また修行の場となりました。もちろんそれが私の創作の基礎であることに変わりありませんが、そこにdoramaticな要素を持たせなければならない、見ている人がこの作品の後ろには一体何があるんだろうとこじ開けてみたくなる衝動に駆られるような作品にする必要がある、とアドバイスをいただきました。今回の個展は、作家活動の新たな展開と、作品の更なる可能性を追及していきたいという意欲や力を私に与えてくれています。