□KIRIBAKO

仕舞っておいた桐箱に納めた絵を、時折出してきては、その蓋を開け、眺め、愛でて、またそっと蓋を閉めて大事に仕舞っておく。作品を鑑賞することと併せてその一連の動作を楽しむのがKIRIBAKO作品です。





日本では、古来より月が日ごとに移ろう様や、時には柔らかく、また時には冷たくもある月光の輝きを愛でてきました。

月の光が私の内に静かに差したとき、内にて光の糸が紡がれ、その糸で紙面に編み描いた月をそっと桐箱に納めました。

時折、出してきてはその蓋を開け、桐箱の中の月を眺め、愛でる。そしてまた蓋を閉じて大切にしまっておく、そんな自分だけの楽しみが叶う桐箱です。





静寂の中で

凛とした清々しさを感じる作品でありたい