清らかで優しいもの

写真は葛本康彰さんのFBより
写真は葛本康彰さんのFBより

6月のはじめ、お天気のとても良い日に、奈良県斑鳩にある不二画廊さんで開催されていた葛本康彰さんの個展「かたはらのものとことと」に伺いました。神聖な空気を感じる斑鳩という場所、そこにある素敵な画廊と素敵な作品。あまりにもその場の雰囲気と作品の調和がとれていて、そこに流れる空気は静かで優しく、透明な揺らぎとがあいまって、なんともいえない心地よい空間でした。そこに触れたら自分の弱さを思い知らされるため知らず知らずにか、敢えてなのか、見て見ぬふりをしてきた心のやわらかい場所に何かが届いた感じがしました、泣けました。私の作品も清らかで優しいものでありたい、「祈り」というテーマを鮮明に思いながら帰路につきました。 

だからこそ、その数日後の私の個展で作品を見てくださった方が「静かな祈りのような作品」と表現してくださったのが、大変嬉しく感じたのです。