優しさと祈り

2023年がはじまりました。

思えば昨年は2月の個展『優しさを纏う』に始まり、偶然にも9月には「人に優しく」をテーマとしたオトナノタツコンに参加させていただきました。テーマが「優しさ」と共通したことも思い返すと不思議な感じがします。どちらも「優しさ」を青色とカスミソウで表現しましたが、その作品から「祈り」を感じていただいた方がいらして、そのことに驚き、大変嬉しくもありました。


以前のブログにも書きましたが、2月に個展をさせていただいた不二画廊さんには一昨年初めて知人の個展で伺い、強く「祈り」を感じた場所でした。その時の個展は全く祈りをテーマにしたものではありませんでしたが、その体験が、作品と祈りの関連性をさらに意識するきっかけとなった気がします。以前から作品を見ていただいた方から、「作品に静かな祈りを感じる」という感想を頂くこともあり、それが私のテーマになりつつあったのだと思います。そしてその延長上で、昨年4月には羽とレースをモチーフにした作品で「祈り」をテーマにした作品展をして、作品を持ち帰っていただいた方から「自宅に小さな祈りの場所が持ちたかった」と喜んでいただいたことや、「優しさ」をテーマにしたふたつの展覧会を通して、優しさを表現した作品に祈りを感じていただいたことで、「祈り」というテーマをさらに意識することになりました。両者の相関性に何か偶然ではない必然性を感じた一年でした。

今年は、今まで通り「祈り」を全面に掲げた発表の仕方はしませんが、より洗練した表現で引き続き「静かな祈り」を感じる、見てくださる方の慰さめや力となる作品を制作、発表できたらと思っています。

また、それとは別に昨年から交渉中の制作が、よい形で進んでいくように頑張ろうと思います。


最後になりましたが、昨年は上記の他にNEJA-ISM展やAU展という大きな展覧会にも参加させていただきました。その経験からの学びや気づきも大きく、感謝しています。


2023年が、優しさと祈りのうちに成長と飛躍の年になるように、しなやかに邁進いたします。