個展『光を編む』

7月1日(土)-7月9日(日) in アート○美空間Saga
7月1日(土)-7月9日(日) in アート○美空間Saga

個展『光を編む』無事に会期を終えました。

今回の個展は自分だけの展示ではなく、毎回そうですが、特に今回はたくさんの方々のお力と支えによって成り立ったものでした。オーナーの正田さんには出会ってから幾度となく私の出品するグループ展や作品展にお運びいただき、Sagaさんでの個展が決まってからは丁寧なアドバイスとご対応をしていただいて、それによりどれだけ私の負担が軽減されたかと改めて思います。


また、メインの空間で展示したSumiworkと題した5作品を、表具師の村山秀紀氏(以下失礼ながら村山さんとお呼びします)に額装をお願いしたことは、私にとってとても貴重な経験でした。吉野杉に村山さんの技巧によって美しく取り付けられた自身の作品は、もはや私自身の作品の域を越えたものになっていました。

以下は私がInstagram等で記載した内容です。

「三椏和紙に墨とペン、絵具で描いた作品を、吉野杉を使い額装しています。

額装は京都の格式ある表具師に仕立てて頂きました。額の端を斜めにカットし、作品を少し浮かせて板に取り付けることにより洗練された仕上がりになっています。又、作品と杉板が各々の作品において連動する箇所があり、それを見つけていただく楽しみに加え、なにより作品と額装の一体感から生まれる品のある美しさを味わっていただけたら幸いです。

A work drawn with sumiink, pen, and paint on Mitsumata Japanese paper is framed using Yoshino cedar .

The frame was made by a prestigious mounting craftsman in Kyoto.  The edge of the frame is cut diagonally and the work is mounted on a board with a slight float, giving it a sophisticated finish.in addition,

there are places where the work and the cedar board are interlocked in each work, and in addition to the enjoyment of finding it, I would appreciate it if you could enjoy the refined beauty that comes from the sense of unity between the work and the frame.」


そして、Sagaさんの3つの異なる空間から成る広いスペースは、各々の展示により私の作品の時間経過を感じて頂けるとともに、立体作品を展示したことで新たな空間演出ができ、私にとって大変有意義な展示となりました。


また、友人をはじめ仕事関係の方、現在お世話になっている方から以前お世話になった方、作家の皆さん、親戚や最近知り合いになった方や初めてお会いする方まで、100人の来場者の方々にお越しいただきました。

「観る方の心の琴線に触れるものでありたい」と常に思っていますが、今回も心に何かを感じていただき、複数回お運び頂いて、その胸の内を真摯にお話いただき、また作品をお手元に置いてくださった方がいらしたことは、作家玲翠にとりとても大切な出来事で、またその事が今後の作家活動の励みとなり力になると感じています。


最後になりましたが、ご来場頂いた多くの皆様、来場はかなわなかったけれども気に留めてくださりお花やメッセージをくださった皆様、ご厚意によりいつも相談にのってくださり、たくさんのお気持ちとお力をお貸しいただいた村山さん、そしていつも温かく見守って頂いた正田さんに心から感謝いたします。

ありがとうございました。